君に成功を贈る


東郷平八郎、原敬、松下幸之助、ロックフェラー3世等、時代のリーダー達はなぜ天風に心服したのか。熱く、優しく、面白く、魂に直接に語りかけてくる54項目の「人生成功の哲学」を解き明かす。
【目次】・幸福な人生に生きる・強い命をつくる・価値高く生きる
・思いどおりの人生に生きる・敵をも味方にする・笑いの人生に生きる
・人生、極楽の秘訣・はしがき・天風金言・至言100選・日常の心得


●有意義な人生に生きるに、何が一番先に必要か
人間として生まれた以上は、なにをおいても第一番に「有意義な幸福な人生に生きたい」と誰もが願うでしょう。ですが、あなた方が思いえがく夢なら夢、あるいは「ああなりたいなあ」という願いなら願い、出世や成功というものを実現するには、一番に、人間というものをつくられなければダメなんです。
こう申しますと、「だから一生懸命に勉強したり、会社に入って勤労生活にはげんでいるじゃないか」と言うでしょう。
もちろん、それも有意義な幸福な人生に生きる一つの方法には違いありませんが、すべてのものには、一番最初に必要なことがあるんです。
英語の諺に「イット・ウッド・ビー・ファーストシング・アット・ファースト」という言葉があります。これは、「何もかも一番先に必要なものが必要だ」という意味であります。
さてそこで、みなさんに一つお訊きしてみたい。この意味にのっとって有意義な幸福な人生に生きるには、なにをおいても一番先に必要なことはなんだと思われますか。

中村天風(なかむら・てんぷう)について
明治九年、東京王子村(現北区)生まれ。明治三十五年頃、参謀本部諜報部員として旧満州に派遣され、日露戦時下めざましい活躍をする。帰国後、奔馬性肺結核にかかり、救いの道を求め欧米も巡るも回復せず、日本へ向かう途中、ヨガの聖者カリアッパ師に奇遇、ヒマラヤのカンチェンジュンガに導かれ行修。日本人初のヨガ直伝者となる。
帰国後、突如感ずるところあって、社会的地位、財産を放棄し、辻説法に転じる。その波乱の半生から得た人生哲学は、触れる者をたちまち魅了。
東郷平八郎元帥、原敬氏、ロックフェラー三世、松下幸之助氏、倉田主税氏、浅野総一郎氏、双葉山定次(元横綱)、廣岡達朗氏、宇野千代氏・・・、戦前戦後を通し、各界の頂点を極めた幾多の人々が「生涯の師」として心服した。昭和四十三年没後も、TDK相談役素野福次郎氏、京セラ名誉会長稲盛和夫氏など、天風門人となる者が後を絶たない。
著者「真人生の探求」「研心抄」「錬身抄」(いずれも天風会刊)「成功の実現」「盛大な人生」「心に成功の炎を」「いつまでも若々しく生きる」(いずれも日本経営合理化協会刊)他。お勧め ビジネス本 おすすめ

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