現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追究していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。
【目次】
1 日本の思想(日本思想史の包括的な研究がなぜ貧弱なのか/日本における思想的座標軸の欠如 ほか)/2 近代日本の思想と文学-一つのケース・スタディとして(政治-科学-文学/明治末年における文学と政治という問題の立てかた ほか)/3 思想のあり方について(人間はイメージを頼りにして物事を判断する/イメージが作り出す新しい現実 ほか)/4 「である」ことと「する」こと(「権利の上にねむる者」/近代社会における制度の考え方 ほか)